睡眠を促す体内のリズム。

生体には、恒常性を維持する仕組み概日リズムを司る仕組みがあり、これは睡眠も例外ではありません。

覚醒している時間が一定以上続くと、睡眠を促す物質が体内に分泌され、これが睡眠を誘発します。

前の晩にあまり寝ていなければ昼間に眠くなるのは、このためです。

その一方で体内時計というものが存在し、これが睡眠に一定の規則性を持たせています。

脳の視床下部の中に視交叉上核という中枢があり、ここに、約1日周期で睡眠と覚醒を繰り返すリズムを刻む体内時計が内蔵されているのです。

また、脳の視床後部では、メラトニンというホルモンが分泌されています。

メラトニンは、体内時計の働きによって、外が明るいうちには産生されず、夕方から夜間によって多く産生され、睡眠を誘発します。

このため、昼は起きて夜は寝るというパターンが成立します。

この3つのリズムのうちのどれかが乱れると睡眠障害になり、リズムを取り戻すためには、日中に明るい光を浴びる方法が有効とされています。

リズムをつかさどるのが、外部からの光であるからです。

これによりメラトニンによって生まれるリズムを修正することができます。

寝つきが悪い人の場合には、夜になってからの照明を暗めの間接照明にし、寝る前には蛍光灯の光はなるべく避けましょう。

白熱灯の光を浴びながら寝ると、睡眠を促す物質が体内に分泌され易くなります。

同時に、目や脳に刺激を与えて覚醒させてしまうような、テレビやパソコンなどの使用は、寝る前にはなるべく控えましょう。

また、先に説明した1日周期以外にも、半日周期の睡眠のリズムがあり、これが午後の眠気の原因になります。

そのため昼過ぎのお昼寝は理にかなっているのですが、健康体であれば20分以内で済みます。

30分以上も寝てしまうと、昼間に深い睡眠であるノンレム睡眠をとってしまい、これが、寝るべき時間における睡眠を阻害してしまうのです。